賃貸物件を探していると、家賃の仕組みを見ているうちに「前家賃」や「後家賃」という単語を耳にすることも多いのではないでしょうか。
お金の動きを把握するためにも、その日に支払う金額がどの月の分なのか、正しく認識しておきたいところです。
そこで今回は、賃貸物件をお探しの方に向けて、「前家賃」について、そのメリットとデメリットを踏まえくわしくご紹介します。
賃貸物件に入居する初期費用に含まれる「前家賃」とは?
「前家賃(まえやちん)」とは、物件に入居する前、賃貸契約を結ぶ際に発生する初期費用のひとつで、契約日の翌月分の家賃を先払いすることです。
たとえば、10月初めに契約して10月15日に入居するケースでは、11月分の家賃と10月15日から10月30日までの半月分、合わせて1.5か月分を貸主に支払います。
賃貸物件のおよそ90%が前家賃の方式を採用しているため、前家賃は一般的な賃貸借契約締結時の初期費用と考えても良いでしょう。
一方で前家賃に対して、該当月の家賃をその月中に支払うことを「後家賃(あとやちん)」と言います。
ごく少数の賃貸物件や公営住宅の一部では、現在も後家賃の方式が採用されていることもあります。
家賃を支払うタイミングは、基本的に物件によって事前に設定されているため、入居者が希望して選択するのは難しいでしょう。
もし入居時に2カ月分請求されて疑問に感じる、どうしても後家賃が良いなどの疑問や希望がある場合は、一度貸主に相談してみるというのもひとつの方法です。
賃貸で入居時に初期費用として前家賃を支払うメリット・デメリットとは?
前家賃を初期費用として支払うことは、翌月分の家賃をいち早く支払っているにすぎず、損をしているわけではありません。
必要な支払いを先に済ませたと考えればメリットとも言えるでしょう。
また、前家賃のメリットをもっとも感じられるのは退去時になります。
賃貸物件から退去するときには、前月にすでに退去月分の家賃支払いが済んでいるため、家賃を支払う必要がありません。
引っ越し代金や新しい物件への入居費用が必要となるときに、費用が重なることがない点は、前家賃方式のメリットのひとつです。
また、退去する日付によっては、日割り計算で家賃が戻ってくることもあります。
そして前家賃のデメリットといえば、入居時に次の月の家賃まで支払わなければならない点です。
一括での支払いを求められる場合もあり、まとまったお金を用意しなければならないため、直前で慌てないよう余裕を持った行動を取る必要があるでしょう。
まとめ
今回は、「前家賃」とはなにかについて、メリットやデメリットと合わせてご紹介しました
前家賃は、あらかじめ必要となる費用を先に支払うシステムです。
いつの家賃を支払っているのか、退去時に家賃はどうなるのか、きちんと把握しておくことは借主として賃貸に住むうえで重要なポイントと言えるでしょう。
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