荒川・江戸川・鶴見川などの一級河川が多い東京都内には、水害に弱いエリアがたくさんあります。
万が一これらの川が氾濫したら、都内で大水害が起こることは想像に難くありません。
今回は、都内でも特に江戸川区の水害事情に注目した対策を解説します。
江戸川区の水害時に避難が必要とされるエリアは、ハザードマップで確認
ハザードマップは別名『被害予測地図』とも呼ばれ、地図に記載されたエリアで起こり得る災害の程度を表した地図です。
たとえば、河川から近いエリアではその河川が氾濫した際に浸水するエリアがどこまでかを示しています。
代表的なハザードマップは、次の5種類です。
① 河川浸水:河川が氾濫した際に浸水の想定域を示す地図
② 土砂災害:大雨や台風時に土砂災害(土石流や地すべりなど)が起こりやすい地域を示す地図
③ 地震災害:大地震が起きた際に想定される被害を示す地図
④ 津波浸水・高潮:津波浸水や高潮の被害想定域を示す地図
⑤ 火災:地震などによる延焼の被害がどこまで拡大するかを示す地図
水害や地震などの自然災害に対処するためには、日ごろからの備えが重要です。
自宅周辺はもちろん、よく利用する商業施設や家族の通勤・通学先についても事前に確認しておくとよいでしょう。
ハザードマップは、江戸川区役所本庁舎の5F防災危機管理課で配布されています。
英語・中国語・韓国語などの多言語にも対応していますので、外国籍の人もご安心ください。
なお、江戸川区のハザードマップは被害域を示すだけでなく避難場所についても記載されています。
江戸川区で水害が起きた際の避難場所について
ハザードマップによると、想定外の大雨により荒川・江戸川の2つの河川が氾濫すると江戸川区の全域が浸水するという予測がされています。
そのため、このような事態が発生した場合は区内に留まるのは危険だといわれています。
区が推奨している避難方法は、江東5区を離れる広域避難です。
広域避難はかなり大規模な避難となるため、家族間で事前に避難する場所を決めておくことが大切です。
高齢者や小さい子どもがいて広域避難が難しい場合などは、地域防災拠点(浸水の恐れのない地域)や小中学校などの最寄りの退避施設への避難を心がけましょう。
江戸川区民が一斉に区外に避難しようとすると渋滞などが発生し、交通網が麻痺することが予想されます。
交通網が麻痺すると混乱が生じ、予期せぬトラブルにつながる恐れがあります。
こうしたトラブルに巻き込まれないためにはテレビやラジオで積極的に情報収集し、避難の必要性を感じたら早めに避難を開始することが大切です。
まとめ
江戸川区は、荒川と江戸川という一級河川の影響を受けやすい立地です。
水害対策のためにいま一度ハザードマップや避難場所をしっかりと確認し、家族で話し合っておきましょう。
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