賃貸物件の入居申し込みや契約などの手続きをする際には、入居審査を通過しなければなりません。
しかし、入居審査は何を目的としておこなわれるのか、審査の基準について詳しくご存じの方は少ないかもしれません。
そこで今回は、賃貸物件の契約時におこなわれる入居審査とはなにか、審査の基準と落ちる方の特徴をあわせて解説します。
賃貸物件を借りる前におこなわれる入居審査とは？
入居審査とは「安心して部屋を貸せるか」を判断するためにおこなわれるもので、家賃の支払い能力があるか、近隣トラブルなどを起こさないかといった視点で入居希望者を審査します。
入居審査に必要なものは入居申込書や本人確認書類、保証人の承諾書などで、入居申込書には氏名や生年月日のほか、勤務先・収入などを記載します。
一般的に、入居申し込み後3～10日ほどで結果がでますが、もし書類に不備があると審査期間も長くなってしまうため注意しましょう。
そのほか保証会社を利用したり繁忙期や長期休暇をはさんだりした場合も審査期間が長くなることがあります。
賃貸物件の入居審査で重視される年収とは？
入居審査でとくに重視されるのは家賃の支払い能力で、賃貸物件の家賃に対して十分に支払えるだけの年収があるかを慎重に確認されます。
一般的に月収が家賃の約3倍（家賃が月収の3分の1以下）あれば、十分な支払い能力があると判断されます。
年収で考えると、家賃の3倍×12か月分で家賃の36倍程度あれば安心できるといえるでしょう。
収入面で入居審査に落ちないコツは、手取り年収からボーナスを抜いた金額を基準で考え、支払い能力に余裕を持たせることです。
ただし、家賃と年収の基準はあくまで目安のため、実際に部屋を借りる際には将来的な支出と収入の見通しを立てて、無理なく家賃を支払い続けられるかどうか検討しましょう。
賃貸物件の入居審査に落ちる方の特徴
金銭面での不安があったり人となりに問題があると判断されたりすると、入居審査に落ちる可能性があります。
過去に家賃を滞納した経験がある、消費者金融などの借金が多数ある、またはクレジットカードなどの支払いを何度も延滞したことがあるなど信用面で不安があると敬遠されてしまうでしょう。
また、身だしなみが整っていなかったり言葉遣いや態度が乱暴だったりすると「近隣トラブルを起こすのでは？」と判断されてしまい、審査に落ちてしまうかもしれません。
賃貸物件探しのために不動産会社へ来店した際や内覧の時には、服装や口調などの態度にも気を付けるようにしてください。
まとめ
賃貸物件の入居契約前には入居審査があり、入居希望者は家賃の支払い能力や人となりに問題がないかどうかをチェックされます。
年収が家賃の36倍以上あれば支払い能力としては十分だと判断されますが、ご自身の家計を顧みて余裕を持てる賃貸物件を探しましょう。
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