千葉県市川市、埋め立てで失われかけた水鳥の楽園・湿地帯の復元を目指し、保全・作られたのが行徳鳥獣保護区です。
隣の宮内庁新浜鴨場と合わせた行徳近郊緑地は、83ヘクタールもの広さに及びます。
行徳近郊緑地とは?
かつて、現在の行徳駅周辺を含む葛西から西船橋は、広大な湿地帯でした。
その中でも行徳エリアには、宮内庁の新浜鴨場があるなど、世界的にみても水鳥が多数集う、有名な場所でした。
しかし一気に埋立てが進み、野鳥の住む環境は減っていき、1976年に行徳野鳥観察舎は開館します。
この行徳野鳥観察舎の利用者が親睦を深めながら、野鳥の住みかを保護し、守るために結成されたのが、認定NPO法人行徳野鳥観察舎友の会です。
近隣の川から淡水を引き込み、人口の川を作り、海への流れを作ります。
結果、徐々に水鳥が飛来する環境が戻り、他の生き物たちも多数生息する、自然の営みが復活していきました。
行徳野鳥観察舎友の会の活動
保護区の中は自由に出入りできないのですが、友の会は、千葉県から管理業務を受託し、行徳緑地内でさまざまなイベントを行っています。
毎週日曜日に開催される定例園内観察会では、保護区の中に入り、水鳥や干潟に住む生き物、湿地帯の植物などを観察することができます。
夕暮れ観察会といって、日中とはまた異なる鳥や生き物たちの姿が見られる夕方に、観察会を開催することもあります。
水鳥が、巣に戻る貴重な瞬間に出会えるかもしれませんね。
他にも、時期によってキノコの観察会や、夜の生き物観察会など、自然の中でいきる生き物たちの姿を、ガイドの方の説明を聞きながら詳しく観察できます。
定例観察会は参加無料ですし、有料の観察会も数百円程度で参加できます。
残念ながら、観察舎の建物は耐震基準の問題もあり、2018年3月をもって閉館、廃止となっています。
観察会等の催しは引き続き行われるそうなので、ぜひおでかけくださいね。
新しい観察舎を作ろうという動きもあるようなので、今後の動きにも注目です。
まとめ
水鳥をはじめとした野鳥、そしてさまざまな生き物の暮らす、行徳近郊緑地。
市川市主催でも、行徳鳥獣保護区内に入り、緑地に住む自然環境や生き物について講師から説明を受けられる、イベントが実施されることもあります。
市川市にお住まいの方は、ぜひ広報いちかわにも目を通し、イベント情報をゲットしてくださいね。
親子で共に参加し、自然について学ぶ絶好の機会になること間違いなしです。
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