高い水準の社会福祉サービスが整っている北欧、フィンランド。
その一つの子育てサービス「ネウボラ」は、フィンランドが誇る欧州の子育てシステムです。
そんなネウボラを日本でいち早く導入した自治体が、千葉県浦安市なのです。
今回は、浦安市が行うネウボラについてご紹介します。
子育て世代が住みやすい浦安市の行政支援
浦安市は、東京都心や県都の千葉市などへのアクセスが便利で住みやすいことから、多くの子育て世代が暮らしています。
そんな浦安市ですが、かつては出生率の低下に悩んでいました。
2012年の合計特殊出生率は、全国平均が1.39、千葉県平均が1.31だったのに対し、浦安市では1.04とかなり低い値となっていました。
そこで導入したのが、切れ目のない欧州の子育てシステム『ネウボラ』です。
ネウボラは、ネウボ(neuvo)+ラ(la)の組み合わせでできているフィンランド語で、ネウボ(neuvo)が「助言やアドバイス」、ラ(la)が「場所」を意味します。
日本では、通常妊娠が分かれば産婦人科へかかります。
その後、自治体の役所で母子手帳をもらい、母親学級は自治体の公共施設で受講し、健診から出産・産後の受診は病院に行くなど、サービスを受けるには自分で動かねばなりません。
一方、フィンランドには800ヶ所以上のネウボラがありますが、ここで妊娠から産後まで必要な全てのサービスを受けられるよう包括しています。
フィンランドでは、妊娠の兆候があればまずネウボラにいきます。
妊婦健診も10回前後受けられ、胎児の成長経過観察だけでなく、妊婦さんの不安や家族の状況までも面談で細かくサポートします。
また、夫も何回か参加することになっており、夫婦関係や赤ちゃんを迎えるにあたっての気持ち・不安など、面談を行います。
そして産後も、健診・歯科検診、何か不安があった時の相談など、主に就学前までを一貫して手厚くサポートしてくれるのです。
より子育て世代が住みやすい街を目指した浦安市の取り組み
東京に近い上、内房などのお出かけ先にも事欠かない住みやすい浦安市は、子育てファミリー層への行政支援として、この欧州の子育てシステム、ネウボラを導入しています。
浦安市では、病院で妊娠していると診断を受けた妊婦さんが母子手帳をもらいに役所を訪れた際、ネウボラの案内も行います。
浦安市のネウボラの特徴は、フィンランド同様に対話をすること。
担当の保健師や助産師が対応し、安心して妊娠や出産に臨めるよう、サポートするそうです。
相談は「こんにちはあかちゃんルーム」で行い、ケアプランを作成します。
このケアプランを作成すると、マザーズバッグにオーガニックコットンの赤ちゃん服が一式入った「こんにちはあかちゃんギフト」が貰えます。
親にとって住みやすいだけでなく、本当にうれしいギフトですよね。
悩みやリスクを抱えていても、行政に相談するのは敷居が高いと感じる家庭も、このギフトをきっかけにケアプランを作りに来てくれるのだとか。
浦安市としても、早い段階で支援を開始するためにも、非常に役に立っていると好評です。
まとめ
現代は、子どもは欲しいけど経済的な不安から作らないと選択する方も少なくありません。
そうした方も含めて、少しでも多くの方が安心して子育てができるように支援を行う浦安市は、ますますファミリー層に住みやすい街となっていくでしょう。
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